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01
祝二〇一四 前口上
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二〇一四
新春おめでとうございます
ずいぶんとご挨拶がおそくなりました
みなさまはこの年初めを、どのようにお過ごしですか
お餅やロブスターはもう喰べられましたか
はずれた奥歯の詰めものは、きちんと詰めなおしされましたか
わたしは知人である編集女史と、京都・安井金比羅宮へ探しものにきています。
ここ安井金比羅宮には、悪い縁を切り、よい縁とは結ばれたいという贅沢をかなえてくれる化け物がいると聞いてやってきました
鳥居をぬけ、五分ほどを歩くと、上の写真。白い半ドーナツ型の変てこなかたまりが現れました。これがうわさの化け物です
正体は、石
表面に幾重も貼りついた白い紙は、参拝におとずれたひとびとの願いがしるされたおふだ。あのひとがわたしの人生から消えてしまいますように。としるされたものもあれば、はやく本妻と別れますように。という、剥きだしのものも
一種ディストピアの趣ですが、純粋だともいえ
男と女が、いのちを加速させながら求めあえばこうなります通常運動です。
参拝にあたって、こまやかな決まりごとはなく、まんなかの穴をくぐりぬけ、石面におふだをぺたり、する。これで完了。あなたの願いはきっと叶います。石のわたしが祈りましょう。という全体
どろりとした愛憎の念を、一身を賭して受容した白い化け物は、すこし息苦しそうにも見えました
同行した編集女史は、おふだ一枚じゃ足りない。十枚はいるさ。と、ひらいた指をていねいに一本ずつ折り曲げながら、さっそく切りたいご縁の数を真顔で勘定はじめたのですが、わたしの切りたいご縁とは、はて
んー
うー
と、しばらく唸って考えてみたけれど浮かばない。浮かぶのは、あなた。あなたと結ばれたい。優位は切るより結ばれたい、のほう
そうしておふだを、あいあい傘になぞらえて「百恵/あなた」という拙筆を生みました。四つ目の写真です
のち一時間ほど遊覧をしてから、本殿に手をあわせ、そろそろ宿へもどろうと、切りたいご縁をまとめてチョッキン切りにした女史との帰りみち
聖域であるはずの境内からみえたラブホテルAOIの看板と、それにともなって漂いひろがる、ひなびた精液のにおい。
下三枚の写真がそれなのですが、ここのところ夢中になっている歌川国芳の、嵐に大怪魚があらわれる「讃岐院眷属をして為朝をすくう図」(いちばん上の画)と、聖域+AOI HOTELの混濁ぶりがなぜかシンクロをし、ぷ、と吹きだしながらもAOI HOTELの看板を見上げるわたしは、どこかみずみずしい顔つき
そういえば、この安井金比羅宮に関係している崇徳天皇が讃岐に流された画も、国芳が描いています

探しものはみつかりました。
否定だけでおわってしまう一生はつまらない
目のまえにある愛の気配には敏感でいたい。
汚れを美化せず、時めきをはらんだ混濁をのぞみます二〇一四

みなさま本年もどうぞご贔屓におねがいいたします。



  Permalink | 2014⁄2⁄ 1 | 8:50 PM
 
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