Aug
13
百恵の児戯像
初恋は幼稚園のころ
お相手は、園内きってのフダ付きワル男のタチバナセイジくん。
セイジくんのその悪行たるや野蛮きわまりなく、朝からみんなでせっせと植えた花壇の球根をあっさりと夕刻までに掘りかえしてしまったり、ナメクジに塩をふりかけてみせて「どうだ」と薄ら笑いを浮かべてみせたりと、ジャンルとしてはフリフリ系女子がとくに嫌悪する「獣性むきだし系ワル」に属していたため、セイジくんを好きな女子は園内広しといえども、わたし一人であったことは想像に難しくありませんでした。
そんなセイジくんとわたしが結ばれるのに時間はかからず、ある日のセイジくんからの「スカートめくり」というかなりポピュラーな愛情行為により、われわれは即刻両想いに至ったわけです。そしてめでたく恋人に成りおさまったその日からわたしはセイジくんに「なあなあセイジくん、うちへきてお布団の中でテレビ見いへん?」と言ってセイジくんを家まで連れてきて 、さらにお布団のなかまで連れてきて(なぜかセイジくんはふたりになると大人しい)、14型の小さなテレビをお布団内へセッティング。ふたりで暗闇のなか肩をならべてブラウン管から発光される教育テレビ、現在のEテレチャンネルの「早回し映像」(下に貼った映像のような)をじいっと見つめていました。 
ちいさなころからこういった科学映像の早回しを見るのがすきで、また、ちいさなころからロマンスとグロテスクをブレンドさせるのも大好きで、いまでもよくその二点を混ぜこぜにしてしまうので、わたしの愛情模様はそこでじっとりと粘度を増してしまうのですが......。

セイジくん、お元気ですか。
百恵は陽気にやっています


  Permalink | 2012⁄8⁄13 | 1:57 AM
 
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