〇二月十六日
火曜日
朝からテレビでグラビアアイドルがこよなく胸の谷間を見せていて、それが鉛筆2Bぐらいの濃ゆい谷間で、殿方からすれば朝からむしゃぶりつきたい筈の2Bで、こちらからすれば朝からデブとグラマーのはざまに浮遊するラード感たっぷりな女の肉弾勝負戦を見せられただけの痛い2Bでしかなく、朝から全国放送で2Bが垂れ流されるというこのだらしのない所為は多分、朝から番組のエライサンと2B、寝たな。と、朝から俗な雑念しか浮かばないわたしを責めないでください
谷も間もないオンナ由の、そねみです
四〇分後わたしは部屋を出、バス停へ向かいます。発車時刻キリキリで、だからつま先を急進させます。
その甲斐あってやっと乗るべきバスの車体が視界に入り、その手前、青から赤へ点滅する信号を一気に渡ろうと駆けました。
が
?
バスはあとわずか目前でそっと扉を閉じ、わたしをそっと見捨てました。
あと10秒、いや8秒でいけたっぽい。のに、閉めちゃうんだ?運転手、扉。そして運転手、確実にわたしの急きざまを黒目に捉えていた筈で
まさかのサディストか?
なら、その快楽の取得は他所でやって慾しかった。
仕様なくタクシーを拾い乗りこむのですが、禁煙制度が投入されて以来タクシーが嫌いで、予てからドライバーの、好きでもない男の部屋に居るような茶色い芳香が車内を充満させている苦痛に耐えられなくて、その辺りをタバコの煙で誤魔化してきたのに、もうそれも違法だといわれれば辛く、窓を全開に朝の風をMISIAの歌詞風に感じようとしていたら、さっきのバスの運転手、わたしを見限った男のことが頭をもたげ、折角のMISIAな風も台無しになり、
もしもあの男が、わたしの恋人だったら10秒を待ってくれただろうか。
と、思考が螺旋するのです。
いや、実際と同じようにわたしをバス停に置き去りにし、けれど直ぐさまメールをよこし、次の停留所で待ってる。との文字を以て、ダイヤを乱す方法で愛してくれたりするのだろうか。
もしくは、わたしをバス停に見捨てた今朝の悲劇など、おくびにも出さず今夜わたしとの逢瀬を望み、合流するやいなやハンドルを握っていたその革臭い掌でわたしをクチャクチャにし、腐っても運転手。を体感させたりするつもりなのか


























































